最近のスマホやタブレットは充電器が付属していませんので、別に購入するしかありません。
スマホ本体が安くはないので、充電器とケーブルを購入する時に安く済ませようと思うのは理解できます。
しかしなんでも良いというわけではなく、急速充電をしたいなら、それなりの充電器とケーブルが必要になることは覚えておきましょう。
PD対応で出力20wの充電器があれば、大抵のスマホとタブレットは急速充電できます。
ただ例外もあり、iPhone13〜14などは最速で充電するためには30w程度出力できる充電器が必要なんです。
だからと言って、充電器だけ高出力のものを使っても、スマホやタブレットがそれに対応していなければ宝の持ち腐れになってしまうので注意しましょう。
それどころか、高出力になればなるほど大きく重たく高価なので、デバイスに合ったものを使用することがベストなのです。
今回はVOLTME(ボルトミー)という、これから頭角を現しそうなブランドのRevo 30 Duoという充電器をレビューをいたします。
VOLTME Revo 30 Duoをご提供いただきレビューしています
結論から言ってしまうと、VOLTMEのRevo 30 Duo充電器は、AndoroidはもちろんiPhone、iPad等の急速充電対応で、2ポートのUSB-Cがついているのでスマホ2台同時充電が可能、かつコンパクトなのでおすすめの充電器と言えるでしょう!
後ほどANKERの「PowerPort III Nano」との大きさや特徴等も比較していますので、ご自分のデバイスやライフスタイルにあった充電器購入の参考にしてみてください。
VOLTMEってどこのメーカー?
まずは社名、VOLTMEは日本語ですと「ボルトミー」と読みます。
少し前まであまり耳にしなかったブランドですが、最近はよく見かけるようになりました。
このメーカーは、充電分野で20年以上の実績を持つ中国の深センにある大手製造メーカーで、同時に複数の有名なメーカーに製品を提供しています。
「複数の有名メーカーに製品を提供している」この部分で、信頼できるメーカーなのかの判断がある程度できますよね。
届いた商品の質感やデザインからも、信頼できるメーカーだと容易に想像ができました!
具体的にどのメーカーに製品提供との表記はありませんが、「充電分野での有名メーカー」・・・・?
といえば、いくつか思いつきますよね!
VOLTMEのRevo 30 Duo充電器の付属品とスペック
付属品と言っても、アダプター本体と説明書だけです。
コンセントに差すだけなので説明書は不要といえば不要ですが・・・。
日本語がおかしな表記でお世辞にも読みやすいとは言えない印象です。
パッケージやロゴのデザインはなかなかシンプルで、エンボス加工もカッコイイです。
写真にはありませんが、VOLTME Revo 30 Duoはしっかりとパッキングされているのでご安心ください。
怪しいブランドは梱包の時点で、化粧箱が無加工で商品がプチプチに包まれているだけだったりするので注意しましょう!
VOLTME Revo 30 Duoとのスペック比較
VOLTME Revo 30 DuoのUSB-Cが2ポートあることは非常に便利です。
スマホ2台やタブレット等、1人あたりのデバイス所有率も上がっていますので、2台同時充電できることのメリット大きいです。
スペック比較
VOLTME Revo 30 Duo |
ANKER PowerPort III Nano |
|
コネクター | USB Type-C | USB Type-C |
ポート | 2 | 1 |
半導体種 | Gan III | Gan II |
PD対応 | ○ | ○ |
出力 |
3.3-11V=3A(PPS) 5.0V=3.0A 9.0V=3.0A 12V=2.5A 15V=2A 20V=1.5A(30W Max) 2ポート利用時:1ポート15W |
5.0V=3.0A 9.0V=2.22A |
USBケーブル | × | × |
プラグ | 折りたたみ式 | 固定 |
サイズ | H44×W37×D33 | H30×W27×D27 |
重量 | 53g(実測) | 29.4g |
PD対応とは
USB Type-Cで使える給電規格のことでUSB Power Delivery(PD)の略です。
PD対応していると、デバイスに最適な急速充電の電力を5V、9V、15V、20Vの中から自動で選択し供給してくれます。これによりかなり幅の広いデバイスに急速充電が可能になります。
PPSとは
PPS(Programmable Power Supply)の略で、USB PD規格の拡張機能になります。
普通のPD規格よりも細かくデバイスに最適な給電ができるため、無理な負荷がかからず発熱も減らせます。
但し、このPPSを使用するには、アダプター以外にケーブルやデバイスもPPSに対応していることが必要になることを忘れないでください。
これらのPD規格や、PPS拡張機能はアダプターとデバイスを繋ぐケーブルもPD規格に対応している必要があるので、くれぐれもケーブルだけ百均とかは避けたほうが良いと思います・・・。
VOLTMEのケーブルはシリコン素材なので、超しなやか!一度使うとクセになるしなやかさで使いやすさ抜群です。
価格も固いケーブルと比べそれほど変わらないので、購入するならシリコン素材のやわらかケーブルがおすすめです!
最近見かける「Gan」って?
上のスペック表にもありますが、最近の充電器には「Gan II」使用なんて言葉を目にします。
簡単にこの「Gan」について説明しておきます。
今までは「シリコン」という半導体が使用されてきましたが、このシリコンに変わる次世代の半導体として注目されているのが「Gan」。
このGan(窒化ガリウム)という半導体を使用することで、たくさんのメリットがあります。
・PDに対応しているため急速充電が可能
・放熱性にすぐれている(Gan不使用の充電器の発熱と比べると明らかです)
・発熱が少ないため、本体をコンパクトにできる
この「Gan」も日々進化していて、VOLTME Revo 30 Duoは「Gan II」よりも新しい「Gan III」という第3世代を使用しています。
VOLTME Revo 30 Duoの大きさ
30wの出力やポートが1つ増えたことによるサイズアップは仕方ありません。
しかし、この大きさの差が果たして気になるかといえば、個人的に気になる程の大きさと言えないと思います。
プラグが折り畳み可能なほうが持ち運ぶことが前提の方には、非常にありがたい機能だと思います。
しかし折り畳みにするということは、プラグを格納するスペースが必要ですから、必然的に高さが高くなるのはしかたありません。
VOLTME Revo 30 Duoは2ポートで30w出力ですので、プラグ格納分だけ高さが大きいと考えれば、「ANKER PowerPort III Nano」より優れているといえますね。
筆者は持ち運ぶことはほぼないので、グラつきが最小限の固定タイプが好きですが・・・。
VOLTME Revo 30 Duoとの重量比較
VOLTME Revo 30 Duoの重量は53gとANKERやELECOMより重量はありますが、その差は約20g程度ですので、この違いが気になることはほぼ無いのではないでしょうか?
そうなると、2ポート装備されて30wのほうがメリットは確実に大きいと思います。
VOLTME Revo 30 Duoの使用感
確かにANKERのPowerPort III Nanoと比べたら、多少大きな作りですが条件が同じではないので、当然といえば当然です。
折り畳みプラグの収まり方もガタつきのなくパチン!と収まりGOOD!
質感も滑り止めの効くザラついた感じのプラスティック製で、非常にクオリティーは高いと思います。
ロゴの凹凸が写真ほど深くないのは少し残念!
もっと凹凸がハッキリ出ていたほうがアクセントになりカッコイイと思うのですが・・・・。
充電時間もテストしてみましたが、iPhone、Andorid等スマホの2台同時給電の場合は15w+15wでトータル30wになる仕様ですので、スマホや、ワイヤレスイヤホンなら2ポートの同時使用が可能です。
MacBook Airの2020でしたら1ポートのみ使用し30wで給電できますが、同時にスマホとなると難しい仕様になります。
筆者はスマホとパソコンの同時充電をすることがないので、TYPE-Cが2ポートあるというのは非常に重宝する充電器です。
Gan IIIの影響だと思いますが、使用中の発熱はわずかだったのも印象的です。
Gan未使用の20w充電器はかなり加熱しますので、VOLTME Revo 30 Duoは安心感があります。
こんな方に向いています!
このVOLTME Revo 30 Duoですが、スマホとパソコンの同時充電をしない方に向いている充電器だと思います。
ご自身の環境に合わせて選択がベストですが、2ポート30wのタイプでスマホ2台同時充電くらいが希望ならかなりおすすめな商品という印象でした。